まず結論|アートメイクの深さは、数字では管理できません
「何ミリ」と決めても、そのとおりには入りません。皮膚の厚みは部位でも人でも違い、押す力によって皮膚自体が沈むためです。
だからこそ、入れている最中に見えるサインで判断します。
アートメイクが浅すぎるときのサイン
- 出血がほとんどない
- 入れた直後は色が乗って見えるのに、拭くと薄い
- かさぶたが取れると、一緒に色も取れる
- 数週間で、ほとんど残らない
浅いと、色素が表皮に留まります。表皮は入れ替わるため、ターンオーバーとともに抜けていきます。
アートメイクが深すぎるときのサイン
- 出血が多い(にじむ程度ではなく、流れる)
- 線の輪郭がその場でぼやける
- 痛みが強い
- 時間が経つと、青みやグレーみが出る
★深すぎは、浅すぎより問題が大きくなります。色が残りすぎて修正しにくく、除去にも手間がかかります。
※参考:独立行政法人 国民生活センター「アートメイクの危害」公表資料
アートメイクの深さは、部位でも変わります
| 部位 | 皮膚の特徴 | 深さの考え方 |
|---|---|---|
| 眉 | 比較的薄い | 線を保つため、浅めで安定させる |
| リップ | 粘膜に近く薄い | ★出血しやすい。より慎重に |
| アイライン | 最も薄い | ★刺激に弱い部位 |
| 頭皮(SMP) | 厚く硬い | 眉と同じ感覚では入らない |
練習で身につけるには
- 人工皮膚で、わざと浅く入れてみる
- 次に、わざと深く入れてみる
- 両方の手応えを覚えたうえで、その間を探す
★「正しい深さ」だけを練習しても身につきません。外した感覚を知っていないと、外れたことに気づけないためです。
人工皮膚では出血がないため、出血というサインだけは再現できません。実際の施術での判断は、必ず医師の指示のもとで行ってください。
よくあるご質問
- アートメイクの色素はどのくらいの深さに入れますか?
- 表皮の下、真皮の浅い層とされています。ただし数値では管理できないため、出血や色の入り方といったサインで判断します。
- アートメイクが浅すぎるとどうなりますか?
- 色素が表皮に留まり、かさぶたとともに取れていきます。数週間でほとんど残りません。
- アートメイクが深すぎるとどうなりますか?
- 出血が多くなり、線がにじみます。時間が経つと青みやグレーみが出ることがあり、修正や除去にも手間がかかります。
- アートメイクの深さは部位で変わりますか?
- 変わります。眉・リップ・アイライン・頭皮では皮膚の厚みが異なり、同じ感覚では入りません。
参考にした資料
- 独立行政法人 国民生活センター「アートメイクの危害」公表資料
- 日本形成外科学会 一般向け資料
アートメイクは医療行為です。施術は医師、または医師の指示を受けた看護師が行います。
本記事は学習のための情報提供であり、個別の判断や契約についての助言ではありません。