アートメイクがわかる アートメイクの教科書
技術

アートメイクの毛流れ|眉頭・眉山・眉尻で角度を変える理由

毛並みが不自然になる原因の多くは、線の精度ではなく角度の設計です。どこで、どう変えるのかを整理します。

/ アートメイクマ

この記事の要点
  • 実際の眉毛は、部位によって生えている向きが違います
  • 眉頭は上向き、眉山あたりで寝て、眉尻は外向きが基本の流れです。
  • 全部を同じ角度で引くと、線がきれいでも「描いた眉」に見えます
  • 角度は左右で対称にせず、それぞれの骨格に合わせます

まず結論|アートメイクの毛流れは、線の精度より角度で決まります

毛並みが不自然に見えるとき、「線がまだ下手だから」と考えてしまいがちです。ですが、線が上手でも、角度が揃っていると不自然になります。

本物の眉毛は、場所によって生えている向きが違うからです。

アートメイクで再現する、基本の毛流れ

部位実際の毛の向き引くときの意識
眉頭上向き(立ち上がる)下から上へ。角度は急
眉頭〜眉山徐々に寝てくる少しずつ角度を寝かせる
眉山あたりほぼ横水平に近い
眉尻外向き・やや下外へ流す

急に切り替えないこと。眉頭から眉尻へ、少しずつ角度が変わります。途中で角度が飛ぶと、そこだけ浮いて見えます。

アートメイクの毛流れが不自然になる3つのパターン

  1. 全部同じ角度:線はきれいだが、平面的に見える
  2. 角度が急に変わる:切り替わった箇所が目立つ
  3. 線が平行に揃いすぎ:本物の毛は完全には揃っていません

3番目は見落とされがちです。きれいに揃えるほど、かえって作り物に見えます。わずかなばらつきが自然さを作ります。

アートメイクの毛流れは、左右で違って構いません

顔は左右対称ではありません。骨格が違えば、もともと生えている毛の向きも違います。

  • まずその方の実際の毛流れを見る
  • 残っている毛があれば、その向きに合わせる
  • 左右を機械的に揃えない。骨格由来の差は残す
  • どこまで揃えるかは、施術前に共有しておく

練習での身につけ方

  1. 人工皮膚に、眉頭・眉山・眉尻の3か所だけ角度を決めて引く
  2. その間を、徐々に変えながら埋める
  3. 写真を撮り、離れて見る(近くで見ると角度の差は分かりません)
  4. 不自然に見えた箇所の角度を1つだけ変えて、また撮る

離れて見るのが重要です。実際の眉は、近距離で見られるものではありません。

本記事は毛流れの設計の考え方を示すものです。実際の施術における判断は、医師の指示のもとで行ってください。

よくあるご質問

アートメイクの毛流れはどう決めますか?
眉頭は上向き、眉山あたりでほぼ横、眉尻は外向きが基本です。間は急に切り替えず、少しずつ角度を変えます。
アートメイクの毛並みが不自然になるのはなぜですか?
全部を同じ角度で引いている、角度が急に変わっている、線が揃いすぎている、のいずれかであることが多いです。
アートメイクの毛流れは左右対称にすべきですか?
すべきではありません。骨格が違えば毛の向きも違います。機械的に揃えると、かえって不自然に見えます。
アートメイクの毛並みの練習で気をつけることは?
写真を撮って離れて見ることです。近くで見ると角度の違いが分かりません。
参考にした資料
  • 厚生労働省「医療広告ガイドライン」
  • 独立行政法人 国民生活センター「アートメイクの危害」公表資料
アートメイクは医療行為です。施術は医師、または医師の指示を受けた看護師が行います。 本記事は学習のための情報提供であり、個別の判断や契約についての助言ではありません。

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